【人を呪わば穴二つ(8)】最終話・呪いの結末

[特別編] 人を呪わば穴二つ(痔瘻)

この話は、ある女に呪いをかけられた男の、かわいそうな物語である。

食事中のかたや汚いものが嫌いなかたは、読まないことをお勧めする。

 

前回はこちら

 

ここまでお付き合いくださった皆様、ありがとうございます! 
ようやく最終回です!

 

——
手術から1週間。

 今日も診察。 
手術の翌週に3回。こんなに通院が必要だと知らないほど無知だったジロウ。
   さて、油断してると先生は顔も合わせないうちに次の診療に行ってしまうので、早速聞いてみた。 

 

「わざと・・・!?」

「縫うとまた膿が溜まっちゃうから、
痔瘻を取った部分はそのままにして、汚れが流れるようにしてあるの」  ——

ジロウメモ

 

痔瘻の術式には3種類あることがわかった。

・開放術式・くり抜き術式・シートン法
 

 

 

 

「では、痔瘻術式説明ロボを使って説明しよう。」

 

 

“開放術式"は痔瘻のトンネル(赤色)をパックリと切り取ってしまうやり方ぢゃ。」 

 

「単純な痔瘻に使われ、再発率が低い。」
「痔瘻から肛門まで(オレンジ色)を切り取るため、
痔瘻の位置や大きさによっては括約筋が大きく切られてしまう。
つまり、肛門がゆるくなってしまうのぢゃ。

 

 

 

「"開放術式"では対応できない場合に使うのが“くり抜き術式"ぢゃ。
痔瘻のトンネルをスポッとくり抜く感じぢゃ。」

 

 「肛門まで切らないので変形リスクが低く、切られる括約筋も小さくて済む。」

「しかし、高度な技術が必要で、再発リスクも高いのぢゃ。」

 

「"開放術式"も"くり抜き術式"も切り取った部分の肉が自然に盛り上がってくるのを待つのぢゃ。」

 

うわあああ!それでおれの尻はパックリと穴が空いていたのか!!!!

なんて恐ろしい術式なんだ・・・。
どうして切り開いたままで大丈夫なのか全然分からない。

 

「続けるぞい。」

「難易度や再発率が高いという"くり抜き術式"の短所に対応したのが “シートン法" ぢゃ。
痔瘻のトンネルに糸やゴムを通してジワジワと締め上げて治していくやり方ぢゃ。」

 

「再発率が低く、変形リスクも低い。最近では"シートン法"を選ぶ施設が増えているようぢゃ。」

「治るまでに時間がかかるのが短所と言えるぢゃろう。」

 

 

「以上ぢゃ。」

 

※ 上記解説については、素人がまとめたものなので正確性に欠けている点をご了承ください。

痔瘻の手術については下記のサイトがとても分かりやすく参考になりました。
原医院痔瘻の治療法(1)
よくわかる大腸肛門科痔瘻の術式を比較する

 

——

あの日、呪いをかけられた男と
呪いをかけた女がいた。

手術から半月。

 

毎朝、毎晩。

  ジロウは尻に軟膏を挿している。

 

 

 完治まで1〜2ヶ月らしいです。

おしまい。

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