【人を呪わば穴二つ(7)】臀の形(しりのかたち)

[特別編] 人を呪わば穴二つ(痔瘻)

この話は、ある女に呪いをかけられた男の、かわいそうな物語である。

食事中のかたや汚いものが嫌いなかたは、読まないことをお勧めする。

 

前回はこちら

 

手術が無事に終わり、先生からの説明を受けるジロウ。

 

先生の描いた説明図がこれ。

 

(青い文字は説明のため後からジロウが書きました)
「痔瘻の内部は結構大きかったんだけど、全部取ったから」
「イボも(ついでに)取ったからね」

 

 おれの尻は今、こんな感じだろうか。
イボを取ったところも縫ってあるんだよな? 

 

薬や通院、お風呂のこと食事のことなどいろいろと説明があった。

特に気になるのはやはり排便のことだろう。
こんな傷だらけの尻でうんこをしてもいいのだろうか。

 

 

「出したあとは紙で拭くのはよくない」

 

・・・!!

 

あとは、夜間用の電話番号も教えてもらう。
何かあったら24時間いつでも連絡していいそうだ。

「稀にだけど、血が止まらなくなる場合もある」

 

 「ズボンが真っ赤になっても止まらない」

500〜1000人に1人くらいの割合でいるらしい。
しかも二週間後になったりするとか…。

会社にいるときになったら地獄だな。

 

それにしてもお医者さんは本当に大変だ。

1日分の食事セットをもらい、この日の会計は4万5千円ほどであった。

 

—–
家に帰ったジロウは、指示通りに痛み止めを飲んだ後、
今夜来るヨメの同僚たちのためにゴミ捨てなどをした。

 

しばらくしたら気分が悪くなってきた。

 

麻酔の後遺症か?
いや、貧血かもしれない。きっと手術で血を失ったのだ。
今も傷口から血が出ているのかも。

しばらく横になろう。

 

やがて会社からミナが帰ってきた。

 

こういうとき、一人じゃないのは助かるが、
果たしてこのヨーグルトは尻にいいのだろうか。
とりあえずちょっとずつ飲んだ。

なお、ミナのやつはヨーグルトを2本買ってきていたが、
翌日喉が渇いたのか、もう1本はミナが飲んでしまっていた。
飲みたかったのに。

 

ここで初めて、鏡で尻を見てみた。

 

てっきり血だらけかと思ったけど、特に汚れてない。

 

ちなみにこんな感じで二重のガーゼで守られている。

多くても安心。

血が出てないとわかったら、何だか震えも止まり、症状も落ち着いてきた。

お腹が空いてて血糖値とかが下がっていたのかもしれぬ。
晩御飯を食べて休もう。

やっぱりおかゆかなー。
なんかシチューっぽい写真も載ってたよなー。
メニューが決まってるなんて、給食みたいでなんか嬉しいな。

などと思いながら病院からもらった箱を取り出す。

 

わくわくしながらパッケージの裏をみる。

 

 

!!!!

 

今日の晩御飯は、ビスコ…。のみ…。

 

ちなみに、写真の後ろに写っているワイングラスは、
これから始まるミナと同僚たちのパーティ用である。

この日のパーティは3時過ぎまで行われたという。

 

 

—-
術後1日目。土曜日

朝から病院へ診察に行く。
特に問題はないそうだ。

じつはこの日の午後、ミナの同僚の引越しのドライバーをやることになったのだが、
それはまた別の話として。

夜は映画館で美女と野獣 IMAX 3D を鑑賞。
映画が安い日だったのだ。

なぜこの日はこんなに無茶をしたのだろうか。

夕食後、術後初めての便通。

話に聞いていた通り、下痢であった。
下痢って傷口に流れ込んだりしないのだろうか。

先生は洗面器で尻を洗えと言っていたが、
このままお風呂まで移動するのはちょっと抵抗がある。

シャワートイレがダイレクトに当たらないようにびくびくしながら洗い、
すぐに風呂でシャワーで流す生活になった。

 

—-
術後2日目。日曜日

昨日の疲れもあり、基本大人しくしていた。
ようやく手に入れたPS VRで少し遊ぶ。
明日からの出勤に備えて円座クッションをネットで買った。

よく排便をした。
トイレに行くのは面倒だし怖いが、うんちを溜めておくこともよくないということだ。

あとで調べたのだが「傷はお尻に便がないときに治っていく」らしい。

 

—-
術後3日目。月曜日

術後2度目の診察。

取り調べを受ける尻。

 

先生「うんちでてる?」
ジロウ「はい」
先生「いい形になってきた」
ジロウ(いい形…?)

まあ、順調そうで良かった。

ブスッと軟膏を入れられ、看護師さんがガーゼを当ててくれる。

着替えて出ると、もうそこに先生の姿はなかった。
先生と一度も顔を合わせずに診察が終わった。

 

—-
術後4−6日目。

順調と聞いて油断していたのか、ジロウは残便感に耐えきれず、
先生の教えに背き、長時間、何回も力んでしまったときがあった。

それがよくなかったのか、このころから尻に違和感を覚える。

今までうまく入っていた軟膏を入れにくくなってきたのだ。

 

以前のスタイル 

 

よく見えないから見方を変えてみよう。

 

新スタイル 

 

「あれ?なんか肛門にイボみたいなでっぱりがある…」
それで軟膏を入れにくくなったのか。

力みすぎて何か飛び出てしまったのだろうか?
せっかく綺麗な形になっていたのに。

 

いや、それよりも。

「なんか痔瘻のあった部分が赤いが…?」

 

少し広げてみたところ…

 

 

痔瘻のあった部分に、パックリと割れた空間があったのだ…!!!

 

うわああああ!

 

どういうこと!?次回へ!

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